Hunter's villageHunter's villageこの遊びは、身に染みる。

プロローグ

――日常生活に刺激が欲しいのならば、一度訪れるといい。君にはその資格がある。

そんな一文で始まる不思議な手紙が、君の元に届いた。

思い返せば、最近は暇を持て余し気味だったかもしれない。
頻繁に会っていた友人たちとも距離が開き、SNSを介したやり取りが当たり前になって久しい。
外食することも、休日に出かけることも、以前と比べると格段に減った。

「日常生活に、刺激。ねぇ……」

胡散臭いことこの上ないし、「ハンターズヴィレッジ」という差出人に心当たりはなかったが、好奇心の方が勝った。

仮にも情報化社会に生きているのだ。このくらいではもう驚かない。
きっと、通信販売で何かを買った時にでも住所を登録したのだろう。
特にモール型のインターネットショップでの買い物は、個々の店舗名などいちいち見ない。
そのどこかが、粋な計らいをしたのかもしれない。

そう、自分に言い聞かせて君は手紙を読み進めていく。

内容は、そう長くはなかった。


-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

ハンターズヴィレッジ。
そこは、宝を追い求めるハンターが集まる村。
訪れる資格あるものはほんの一握り。
選ばれし者よ、最後の試練を超えてみせよ。
さすれば道は開かれるだろう。

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-


それは、手紙の最後についている暗号の事だろうか。
最後の試練とは、なかなかに面白い言い方をする。

それでも、暇つぶしとしてはまずまずの内容だ。
君は嬉々として暗号を解き始めた。



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